THE SUNSET OF EGYPT Ⅱ Print

It has wind of Egypt. Art is one and only in the world.You are the one and only one of all. エジプトのかぜが、あなたを過去へ未来へいざないます。 －絵の解説－ 夕日を背景に、ギザの３大ピラミッドが並びます。 ピラミッドの左端にはラクダ。 中央を斜めによぎっていくのはヘビです。 左下にはスカラベがいます。 日本では「糞ころがし」の名でよく知られています。 古代エジプトでは、糞を転がす姿が太陽を運んでいるように見えることから、 聖なる生き物として崇められていました。 その隣にはラー神がいます。 聖蛇のついた日輪を冠した太陽神。太陽の船に乗り、は天空を夜は地下を航 行すると考えられていました。 蛇から下の右半分のほうは、５つのパートに分かれています。 絵を９０°左回しにした状態でみると正図になります。 一番上は黄色地にブラウンの線で、アルファベットの”K”を、正転反転繰り 返しで描き、一種の模様のようにしています。 ２段目は、巨大な石柱を模しています。 ３段目は、水平線からほんのりと光が上がっていく様子 です。 ４段目は、ナイル川の水面を進むカヤックの影です。 ５段目は、夕日の情景とスフィンクスの陰です。 再び絵を通常にもどして、一番右端の角の部分。 ここは、長方形の区画で色を塗っています。 これはモザイク、タイルのイメージを表しています。 今度は、左上方の宮殿の柱(窓枠)の間にみえる夕焼けに注目してみましょう。 隣のラクダやピラミッドの背景にある空と同じ延長線上にあるのですが、ち ょっとだけ色がズレています。 実はこの窓枠のあいだから見える夕日は、隣の夕日とは少しだけ時間が進ん でいるのです。 そのため、より暮れた赤色が多いのです。 一つの絵の中で、異なった時間帯が微妙な色合いの違いによって同居しています。 そして全体に戻ると、およそ中心のヘビを境に、上側はこの世的、下半分はあの 世的な世界を表しています。 古代エジプト人たちの死生観。 壮大なスペクタクル。 小さい画面にたくさんのストーリーがちりばめられています。

Print:Giclee on Fine Art Paper

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